10分でわかる世界史Bの流れ!ギリシャ文明(2)〜ポリス(都市国家)の発展〜

古代ギリシャ世界のポリスとは何か

【前回までのあらすじ】(1)エーゲ海に浮かぶ3つのエーゲ文明

前回はエーゲ海周辺の3文明について解説した。それらの文明の滅亡後、前12cから前8cの間、歴史資料が一切発見されない暗黒時代に入った。
今回は、暗黒時代が明けてギリシャ本土の発展模様を見ていきます!

現在の「ギリシャ」とは1つの国のことを指しますが、かつての古代ギリシャ時代はまだ国の形をしていませんでした。古代ギリシャでは、色んな小さな町(ポリス)同士が、それぞれに主権をもっていてお互いの町同士で小競り合いをしていたのです。

果たしてポリスとは何なのでしょうか?

古代ギリシャ地域は大小様々な町が敷き詰めあっていた

さて、古代ギリシャ地域では町のような存在であるポリスが100〜200ほど乱立していました。

ポリスとは都市国家であると言われますが、本当は現代で言う町のような小さなもので、それぞれの町を1単位として共同体をなしていたんです

歴史上どの大国もポリスのような小さな町から始まり、すぐに周りの町を征服、服属して大きくなり1つの国が出来上がります。
ですが古代ギリシャはそのスピードが異様に遅かったのです。しかもマケドニア人というギリシャ人ではない異民族によって統一されるという変わった地域です。

ポリス同士で戦い合っていましたが、それぞれのポリスがお互いギリシャ人であるという意識はなんとなく持っていました。
ポリスの人々は自分たちのことをヘレネスと呼び、ギリシャ人ではない異民族のことをバルバロイと呼んでいました。
つまり、ポリスという共同体は同じ人種で構成されていると理解していたのです。

ポリス同士で戦争しているにもかかわらず、ギリシャ人たちは同族意識をちゃんと持っていました。そのことを象徴するのがオリンピアの祭典です。今のオリンピックの原型のやつですね

前776年から始まり、お互いのポリス同士が神に捧げる祭典として4年に1回スポーツ競技を競い合っていました。しかもそれが例えポリス同士の戦争中であっても、オリンピアの祭典の際には神聖な休戦として戦いをやめてスポーツに興じるわけです。

このオリンピアの祭典はローマ皇帝が393年に中止させるまで続きました。
ポリス同士が主権を争っていても、信じる神は同じと休戦する=同族意識があったということです。こんな変な地域、世界史上他にないでしょう

ポリスの町並み

polis-de-atenas

さてこのポリス、多くの有力貴族たちが集まって住み着いたことで成立しました
このことをシノイキスモス(集住)といいます

いつの世も国を作り始めるのは権力者です。
ゆえにギリシャは最初は貴族政です。まぁこの貴族政も次回の解説で崩れて民主政治へと移行していくのですが。。。

ポリスの特徴(1) アクロポリス(城山)

ギリシャのポリスの町がどのように形成されていたのかを見ておきましょう。
ポリス同士の戦争や小競り合いが多いので城山(アクロポリス)がありました。

ポリスの特徴(2) アゴラ(広場)

さらに討論の文化であるギリシャではアゴラと呼ばれる大広場がありました。ここでは、民衆が集まっては様々な集会や裁判、政治討論が行われました

アゴラという討論の場があったゆえに、後に多くの弁論家、哲学者がギリシャから生まれた!とも言えるかもしれません

ポリスの特徴(3) クレーロス(割当地)

ポリスの周辺には、田園が広がっています。これは、各市民に割当られた農地で、クレーロスと言います。
ここで奴隷に農業をさせることで、ポリスの市民は生きていくことができました

上の絵にも、城山(アクロポリス)が中心にあり、右下に大広場(アゴラ)、その周辺に割当地(クレーロス)があります。