10分でわかる世界史Bの流れ!古代ローマ文明(6)~古代ローマ文化史〜

みんな大好き古代ローマ文化!

はい、ようやく古代ローマ文化の話ができます!

テルマエ・ロマエにグラディエーターなど様々な形で娯楽作品の舞台として登場する古代ローマ

なぜ、古代ローマ文化がここまで人を虜にするのか?

ーーーそれは、古代ローマ時代に作られた絵画や彫刻、哲学や歴史家などの考え方が素晴らしかったからです

そして、ローマの文化を支えたのはローマ帝国の圧倒的な経済力でした

ローマ市民権を得たものは、タダでパンが食べられてタダで劇や闘技場など見世物を楽しむことが出来ました。そんな働かなくても食えていけるほど豊かな時代であったからこそ、余裕をもった人々の心がローマの文化を花開かせたのです

そんな、ローマの文化についてご紹介していきます!

ちなみにローマ文化はその前に栄えたギリシャ文化の影響を大きく受けているのも特徴です

ホラティウスという詩人が残した征服されたギリシャ人は、野蛮な征服者をとりこにしたという言葉はあまりにも衝撃的ですが事実です。それだけギリシャの文化的価値は高いということです

ローマ文化 〜建築物〜

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紀元前312年:アッピア街道の建設が開始。馬が引く戦車が通れるように作られた石畳の道のことだ。
ローマ以南方向に展開されて、南イタリア支配の鍵となったため「全ての道はローマに通ず」と言われた所以でもある。

pantheon

紀元前25年:初代ローマ皇帝アウグストゥスの時代にパンテオン神殿が建設。
ローマ帝国時代はローマ神話の神々が祀られていましたが、その神秘的な空間が評価されキリスト教の聖堂となり、最終的には偉人の霊廟、つまりはお墓となっておりラファエロなどが眠っています。

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紀元前19年:ローマ帝国が水道橋をあちこちに建設。有名なのはフランスのガール橋
水を各都市に行き渡らせるのは農業を発展させたり、公衆浴場などを生み出した基盤となっています。

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80年:コロッセウムが建築される。ここでは剣奴同士が戦ったり猛獣と戦わせたりとやりたい放題の見世物場でした。なんと収容人数は5万人!しかも水を貯めることもでき、模擬海戦まで行っていた
(現在では残酷な過去の反省から、ローマのコロッセウムは死刑廃止のイベント場となっている)

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216年:カラカラ浴場が建設される。テルマエ・ロマエのようにただ浴場があるだけではなく、大きな図書館や運動をする場所などもあり現代のレジャー施設のような所であった。名前の由来はカラカラ帝の時代に作られたため。
(ちなみに、浴場では男同士が欲情していたそうな・・・(・_・;))

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315年:コンスタンティヌス帝の凱旋門が建設される。ディオクレティアヌス帝が四分割統治を始めたため西の副帝であったコンスタンティヌスだが、他のローマ皇帝との戦いに勝利し唯一の皇帝になったことを祝して建てたもの。現在世界遺産で、有名なパリの凱旋門はこれを真似たもの。あっちは世界遺産ではないので間違えないように!

これまでの画像を見てもらうとわかりますが、ローマの建築物はアーチ状をあしらったものが多いです

考えてみるとこれってすごい技術で、石だけでこんなに綺麗なアーチを描けていて、しかもそれが2000年も前に可能にしていたなんて・・・さすがはローマです

ローマ文化 〜歴史家と文学〜

せっかく綺麗な画像ばかりなので、建築だけで終わらせちゃおうかとも思いましたが、項目が増えるのは嫌だなと思い辞めました・・・ごめんね

まぁ、文学や歴史も面白いですよ!

〜文学〜

紀元前58〜紀元前51年:カエサルの「ガリア戦記」。独裁官になる前のカエサルがガリアで異民族と戦っていた際に書いた手記。ガリア人やゲルマン人の特徴について語られている。

紀元前55〜紀元前44年:ラテン語の使い手キケロ。彼はカエサルの政敵でありましたが、ラテン語でスラスラ文字を書くのでラテン文学の規範とされています。書いた本は覚えなくて大丈夫。

紀元前29〜紀元前18年:ウェルギリウスの「アエネイス」。ギリシャの「イリアス」「オデュッセイア」に強く影響を受けている叙事詩。ローマの建国神話を描いており、この話はロムルス・レムスら狼兄弟のローマ建国の話に繋がる。

〜歴史〜

紀元前17年頃:リウィウスの「ローマ建国史」。先ほどのロムルスとレムス兄弟の建国神話からのローマの歴史が全142巻に渡って書き記されています。長すぎ。(・_・;)

98年:タキトゥスの「ゲルマニア」。総督として属州ゲルマニアに赴任した際に、見聞きしたゲルマン人に関することを書き記したもの。ゲルマン人を「ストイックで質実剛健な民族だ」と称した。

110年頃:プルタルコスの「対比列伝」。古代ギリシャと古代ローマ、それぞれの時代の似ている有名人同士を比較して論じていく伝記。
例えば、アレクサンドロス3世とカエサルを比較している。歴史的価値も評価されているため歴史書分類にする。

ローマに関する歴史の多くは、上記ローマの歴史家たちの文献が参照されています!

〜その他〜

他の著作物としてストラボンの「地理誌」などが出る・・・かも!

ローマ文化 〜法律と暦法〜

2つに分けようと思ってたけど、一気にいきます!文化はひたすら暗記しかないけど頑張って〜

〜法律〜

十二表法でこれまでの慣習法を明文化して市民法、つまりローマ市民権に適応される法律が確立され始める。
その後、カラカラ帝が市民権を全属州にまで拡大させたためローマの法律は万民法、つまり全ての人に適応される法律となった。

6cに東ローマ帝国のユスティニアヌス帝トリボニアヌスに「ローマ法大全」の編纂を求めたのも覚えておこう

〜暦法〜

紀元前45年から独裁官カエサルが太陽暦を元にしたユリウス暦を実行させる。
この暦は、間違いが指摘されていたが1582年まで使われ続けた息の長い暦であった。ちなみにユリウスの名前の由来はカエサルの本名「ガイウス・ユリウス・カエサル」から

ローマ文化 〜哲学と宗教と自然科学〜

〜哲学〜

ローマの哲学者たちは全員ストア派に分類されます。ストア派はギリシャのヘレニズム期のゼノンが始めた哲学です。ストイックの語源になった考え方、覚えてますか?詳しくは→ギリシャ文明(6)

紀元前1c頃〜65年:哲学者セネカ。彼は幼き頃のネロ帝の家庭教師でもありました。ネロ帝が暴走する前に行っていた善政の頃のブレインですね。「幸福論」という著作を書いています

50年〜135年:奴隷出身の哲学者エピクテトス。ストア哲学を大成した人として有名。奴隷出身で片足が折れていたため、常に杖を持って歩いていた。

121年〜180年:哲人皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌス。ご存知「自省録」を記したパックス・ロマーナ最後の皇帝です

〜宗教〜

354年〜430年:教父アウグスティヌスの「神の国」。以上!よくわかんないっす(・_・;)でもテストはよく出る!

〜自然科学〜

22〜79年:プリニウスの「博物記」が有名。天文学、動物学、医学や美術まであらゆることを記した百科事典のような存在。様々な分野の知識が整理されていたため、ルネサンス期までよい研究情報源であった。
ヴェスヴィオ火山の噴火でポンペイの町が埋没した際に、巻き込まれて亡くなった。

83〜168年:プトレマイオス天動説、つまり地球が宇宙の中心でありその周りを太陽やその他惑星が廻っているのだと説いた。

以上二人とも、実はギリシャ人・・・

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おまけ

映画ポンペイってご存じですか?

プリニウスが巻き込まれたヴェスヴィオ火山の噴火によって埋没した都市ポンペイを舞台にしており、主人公がなんとか火山噴火から逃げきれるか・・・!?という迫力満点の映画です

まぁ、歴史的要素はあまりないですが、監督もバイオハザードの人なのでとにかくアクション要素満載の楽しい映画です

関連してぜひ、見てみると面白いかもしれませんよ!

Pompeji_schlafende

ちなみにポンペイ遺跡発見のさいには、謎の空洞が多数発見されたが、そこは逃げきれなかった市民の遺体が空洞になって空いていたものだそうだ。
その空洞に石膏を流し込んで、遺体を再現している・・・悪趣味だね